2013/10/3 訃報

馴染みのある3人の名前が今日新聞の訃報欄にあった。
トム・クランシー氏66歳
ジュリアーノ・ジェンマ氏75歳
そして
克美しげる氏75歳

トム・クランシーの作品は
能天気なアメリカ万歳と白人至上主義には目をつむるとしても、文化的・人種的憎悪による日本(アジア)人蔑視が随所にみられ気持ちよく読み進むことはできなかったな。でもアメリカ人に黄禍論的心情が斯くも根強くこびりついているのかということが見て取れて興味深くはあった。反面、綿密な取材と卓越した洞察により生み出された(と巷間言われる)いくつかの作品は世界的なベストセラーになり、映画化もされている。確かにVFXてんこ盛りのハリウッド映画にそのまま転化できそうなストーリーボードのような作品であった。
※2001年9月11日夕刻、帰宅した私の目にNYからの中継映像が飛び込んできた。既視感に襲われた私の脳裏をよぎったのがクランシーの「日米開戦」とその続編「合衆国崩壊」であった。最もこの作品でワシントンの議会議事堂に自爆テロを敢行するのは、アメリカへの復讐心に駆られた日本人機長であり、彼が操縦桿を握るのは鶴丸マークのジャンボジェットという設定、まさにクランシー的黄禍論絶好調である。

ジュリアーノ・ジェンマはクリントイーストウッドとならぶ、マカロニウエスタンのスター。マカロニウエスタンは一本としてしっかり最後まで見た作品はなかったように記憶するが、敗戦の混乱から気がつけば高度経済成長を経てバブルに向かうという、方向性を見失った70年代のあの色あのニオイの成分の一つとして、記憶に残るジャンルではあった。

克美しげるといえば「エイトマン」の主題歌。
ひかるぅ海、ひかるっおぉぞら、ひぃかるだいぃち~。
克美の歌は他に記憶にないがこの歌は今でも口ずさむことができる。
その後、克美の引き起こした事件が「エイトマン」のうす暗いトーンと、この主題歌にオーバーラップする。

御三方のご冥福を祈る。
合掌


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