2014/2/22 青べか散歩 その1

山本周五郎の「青べか物語」の存在は知っていたし、浦安を舞台にした作品ということも承知していたが、今まで読んだことがなかった。縁あってこの界隈に住んで30年以上にもなるし、文学作品の舞台となればいつもの散歩に興を添えるだろうと思い、久しぶりにデジタルではなくリアル文庫本で読書をしてみた。

作中、浦安は浦粕、江戸川は根戸川、行徳は徳行、当代島は十台島の名で登場する。当代島(十台島)にはかつて10年程住んだこともあるし、主人公「蒸気河岸の先生」の蒸気河岸とはまさにこの辺りのことであった。
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上の二つは「船宿 千本」のモデルとなった「吉野家」。

ある日先生は千本の息子 小学三年生の「長」を連れて
浅草へ猛獣映画を見に行く。

白人夫婦探検家の猛獣狩りの映画である。
彼は120%まで昂奮し、あらゆる画面で、猛獣どもによびかけ、
探検家夫婦に注意を与えるのであった。

「ライオンだライオン」「見せえま、先生、生きてるライオンだぞ」
「やい危ねえぞ」
「そっちい行くとつかまっちまうぞ、いっちゃだめだ、
ええ、だめだってえにな、つかまっちまうったらな、
ええ、ライオンの馬鹿やつら、こちい来いってば」
「ここにでえじゃ(大蛇)がいるぞ、あっちいいけ」
【「長と猛獣映画」より】
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浦安(堀江)フラワー通りの一角にある旧宇田川家
昭和50年頃までは実際に使用されていたようである。
因みに浦安周辺には、宇田川姓が多い。

青べか物語は昭和3年〜4年頃の浦安が舞台であり、
山本周五郎はこの時期、実際にこの地に滞在していた。

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